すっとぼけYさん

「えー私知らないです」

また始まった。と心のなかでつぶやきます。

フロント長とYさんのやりとりが始まると少しピリピリしてきます。

「最後の更新がYさんになってるんですよね」

「あー、あの件でしたか、勘違いしてました」

ネタを明かすとYさんはすぐに口をわります。

ちゃんとシステムに残っているので誤魔化すことができないんですが、

彼女の癖でしょうか。常にごまかそうとするんですよね。

こんな人がフロントの仕事をこなしているのかとビックリします。

でも、こういう人でも役に立ちます。

反面教師のいいお手本です。

このYさんはかわいそうになるくらいみんなから嫌われています。

以前、あまりにもかわいそうなので、僕が考えた企画を一緒にしましょうか、と持ちかけました。じゃあやりましょう!となったんですが、話が進むに連れて「ん?」と思うことが多くなってきました。

いつのまにか彼女が考えて企画を行っている体になっていたんです。はっきりとは言いませんが、彼女の言葉の節々にそういう言い方を感じます。

一緒にやる!ということだけでいいと思いますし、他の人ならこんな気持になったことはありませんでした。

やはり、仕事は何の仕事をするかということよりも、誰とやるかが大事なのだと認識しました。

地味な形で反撃を食らったので、たいしたボディブローにもならなかったのですが、サーッと気持ちが冷めてしまい、では一人でやってください。と伝えてもうその仕事にふれることはやめにしました。

本当に大した内容ではないですが、これを気に興味がさっと引いたんですね。

人間には3種類あると思います。

好きな人、嫌いな人、どうでもいい人。

Yさんは間違いなく嫌いな人でしょうが、もうどうでもいい人になりました。

Yさんは職場で嫌われる要素を多分に含んでいるんでしょう。

普段の会話はそこまで鼻につくことはないのですが、

仕事の話となると、とたんに棘を出してくるのです。

きっと心が言葉に現れるのですね。

多分、自分もそうです。

僕の気持ちも相手に伝わっているんです。気持ちはバレてしまうものなのだな、と実感しました。彼女を反面教師として、こうならないように気をつけようという気持ちになります。

そう考えると、彼女との出会いも無駄ではないんですね、きっと。

いい人ばかりでは、そういったことに気づくことすらできませんし。

喧嘩?話

職場に20代の女性がいます。

今日の朝、その彼女から「喧嘩した」との報告がありました。

話の内容は今付き合っている彼のことなので、察しがつきます。

それにだいたいは愚痴です。

「喧嘩しました」

「殴り合い?」

小ボケはみごとにスルー・・・

「違います。会っているときに友達から連絡があって飲みに行ってしまったんです」

「ああ、それで喧嘩になったんだ?」

「いいえ。普段はこっちにいない先輩が戻ってきたから、って言ったんで、その場は『わかった』って言いました」

「じゃあ、そのときは素直に送り出して、そのあと電話で喧嘩になったの?」

「いいえ、そのあと連絡とってないので」

 

それは・・・喧嘩ではない・・・!!!と思いつつも、

「そりゃあ、彼が悪いね」

「でも、友達思いだと思うんです」

「うーん、そうだね」

フォローしたつもりが、カウンターフックです。

女心はわかりません・・・

 

天敵Mさん

一ヶ月に一度、先月の来場の振り返りをする会議が開かれます。

これがねー、もー嫌で嫌で仕方がない。

その会議に入る前に、ここで新キャラクターの紹介です。

フロントスタッフ長Mさん。

天敵Mさん。

ゴルフ場歴20年以上の50代の女性で、離婚歴あり。子供もいるみたいですが、詳しくは不明。

まぁこの人が、結構自分を攻撃してくるんですよね。

やっぱり企画を考えるとどうしてもフロントの助けが必要になってくるんですが、

この人がなかなか協力してくれない。

「フロントでチラシを配ってください・・・」

「できません」

「スタンプカードを作ろうと思うんですが・・・」

「朝の忙しい時間に、押せません」

うちの支配人もこの人には弱いので

「できないなら、仕方ない」

で終わらせてしまうんですよね。

そうなったら、できることなんて限られてしまいますから。

 

というわけで、この営業会議で企画を上げるんですが、

重箱の隅をつつくような攻撃に太刀打ちができない。

口喧嘩が強いんですよね。

まるっきりやりこめられてしまう。

さらにミスにうるさいので、僕みたいな人間には天敵なのです。

僕はとにかくまずやってみよう体質なので。

あと先考えずに、やってしまうので、とにかくミスが多い。

最初の頃、それで企画を押し通してしまったのが良くなかったのかもしれません。

それで気がついたときには大分嫌われてたようです。

それも、嫌われいていたという認識が自分にはなかったので、それが問題でした。

今となっては、取り返しがつかないですが。

 

クラッシャーHさん

どこの会社にもいわゆる問題児っていますよね。

うちのゴルフ場にも何人かいますけど、

その中でも問題児なのがHさんです。

Hさんは50代独身の男性です。

外見はいつもにこにこしていて愛想がとてもいいんです。

実際にとても人当たりがよく、話しやすいので、

僕もそのにこにこにやられてしまいました。

 

Hさんには裏の顔があって、その場にいない人の悪口をいいまくるっていう特技があったんです。

もう、これは特技と呼ぶにふさわしいです。

まぁ誰しも人の悪口をいうことはあります。それは否定できません。

でも、この人は尋常じゃない。

常に、誰かの人の悪口をいってるんです。それも、本人に悪口という自覚がないからたちが悪い。

基本的にターゲットは何人かに絞られてはいるんですけど、

さっきまで仲良くしていたかと思う人の悪口を言ったりします。

悪口の前に必ず「文句じゃないんですけどね」「悪く言うつもりはないんですが」と前置きすので、また始まったと嫌な気持ちになるんですが。

入社したときに、周りの人から何回か注意をされていたんです。

「Hさんには気をつけたほうがいいよ」と。

でも入社したてだと、その人だけの意見を鵜呑みにすることもできないですし、

そういう評価もあるんだなー、くらいにしか受け止めてなかったんです。

実際にHさんはとても話しやすく、面白い人でもあったので、

反対にとても話しやすいくらいの印象でしたし、

最初はHさんとばかり話しておりました。

ただHさんにとっては、自分がその時に攻撃の対象になってないというだけにすぎなかったんです。

Hさんを避けるきっかけになったのは、お昼休憩のときにHさんと一緒になったのですが、その時間まるまる人の悪口で埋め尽くされたときです。

さすがに「はいはい」と受け流すにはしんどすぎて、

かなり適当な返事になっていたかと思います。

それから、Hさんとは1対1にならないように気をつけてました。

さすがのHさんもみんなと一緒にいるときは、特定の人の愚痴は言わなかったですからね。

僕としては、愚痴を聞かずにすむようになったので、安堵していたのですが、

しばらくしてから、ある人に言われたんです。

「Hさん、あなたのこと悪く言ってるよ」と。

内容としては、あいつ仕事しないですとか、ミスが多いですとかそんな内容でした。

僕にとっては、それまで仲良くしているつもりだったので、とても驚きショックを受けました。

自分自身があまり周りから悪口を言われた経験も少なかったので、(言われなかったわけでなく、耳に入らなかっただけかもしれませんが)ディフェンスがかなり弱かったと思います。

それからしばらくはメンタルがやられてしまったわけです。

まぁどこの業界にもいるんですけどね。

一時は会社に行きたくないくらいに追い詰められたのですが、

できるだけ気にしないように、精神の鍛錬だと思うことにしております。

部署間の人間関係

悪いです。

部署によって目標も違いますので、

なかなか全ての部署の都合通りに事が運ぶことはないですよね。

フロント→華麗にさばきたい

営業→人を入れたい

マスター室→うまく回したい

かなり適当に書きましたが。

営業としては人を入れたいですが、中のスタッフにとっては、

もちろんお客さんが少ないほうが、クレームも少なくまわせますもんね。

 

ゴルフ場という世界はやっぱり狭いですし、

小さなコミュニティの人間関係って悪くなりがちじゃないでしょうか。

大きな会社と違って部署移動なんていうのも、難しいですしね。

一度悪くなった人間関係はなかなか変わりません。

 

というわけで、人間関係のいいゴルフ場があったら行ってみたいです。